Linux Mint Cinnamon 22.3でWinBoatを使用してWindowsアプリを動かす

Linux Mint CinnamonでWinBoatを使用してWindowsアプリを動かすための手順をまとめました。

WinBoatは、Wineのような互換レイヤーではなく、KVM(仮想マシン)とDockerを組み合わせた技術で、「本物のWindows」をバックグラウンドで動かしつつ、アプリのウィンドウだけをLinuxデスクトップ上にシームレスに表示させる仕組みです。

1. 事前準備

WinBoatを動かすには、以下のシステム要件とソフトウェアが必要です。

  • ハードウェア要件: CPU 2コア以上、メモリ 4GB以上(快適な動作には16GB推奨)、ディスク35GB以上。
  • BIOS設定: KVM仮想化(Intel VT-x または AMD-V)を有効にする必要があります。

必要ソフトのインストール:

端末(Terminal)を開き、Docker、Docker Compose V2、FreeRDPをインストールしておきます。

$ sudo apt update
$ sudo apt install docker.io docker-compose-v2 freerdp2-x11

# ユーザーをdockerグループに追加(要再起動)

$ sudo usermod -aG docker $USER

2. WinBoatのインストール手順

次のサイトから”.deb”ファイルをダウンロードする。

winboat-0.9.0-amd64.deb

インストーラーの実行: 公式サイトからダウンロードしたアプリケーション”deb”をダブルクリックしてメニューに登録する。

メニューから”winboat”コマンドを実行します。

初期設定: 言語(日本語など)や、Windowsのインストールフォルダを選択します。

Windows ISOの用意:

WindowsのISOファイルを既に持っている場合はそれを指定するか、WinBoatがMicrosoftから直接ダウンロードするオプションを使用します。

Windowsの自動セットアップ: WinBoatがバックグラウンドでWindowsのインストールを開始します。これには時間がかかる場合があります。

3.Windowsアプリの動かし方

セットアップ完了後、Windows環境がバックグラウンドで立ち上がります。

アプリの追加: WinBoatの管理画面内にある「Microsoft Store」や、WinBoat経由でインストーラー(.exeなど)を実行してアプリをインストールします。

シームレス起動: インストールしたアプリは、Linux MintのメニューやWinBoatのランチャーから直接起動できます。

Windowsのデスクトップ全体を表示せず、アプリ単体のウィンドウとしてLinux上に表示されます。

ファイル・クリップボード共有: Linuxのホームディレクトリを共有フォルダとして設定できるため、LinuxとWindows間でのファイルのやり取りやコピペも可能です。


※注意点

  • リソース消費: 常にWindows OSが背後で動くため、Wineに比べてCPUやメモリの消費量が多くなります。
  • ファイアウォール: ネットワーク設定によっては、DockerとLinux Mintの標準ファイアウォール(UFW)が干渉することがあるため注意が必要です。